基礎知識
犬を飼うための条件
「責任」
犬の寿命は12〜13年。もっと長寿の犬もいます。
責任を持って飼い続ける自信はありますか?
「環境」
快適な暮らしを犬に約束できる暮らしですか?
飼育が禁止されたアパートやマンションでこっそり飼うという
のは犬が可愛そうです。
「経済面」
毎日の食費、病気の予防、治療費。被毛のトリミングが必要
な犬種には美容院代もかかります。
「世話」
毎日の運動、被毛の手入れ等、それなりの時間的余裕が必要です。
伝染病予防ワクチン接種について
子犬は母犬の初乳や母体から受け取った免疫によっていろ
いろな病気への抵抗力を与えられていますが、生後3ヶ月程
で母子免疫は失われます。しかし、その期限がはっきりして
いないため、生後50日前後と90日前後の2回、ワクチンを
接種して予防をはからなければなりません。
狂犬病予防接種、蓄犬登録について
新しく犬を飼う場合、1回きりですが登録が必要になります。
最寄の役場等でお尋ねください。
毎年1回の狂犬病予防接種も義務付けられております。
最寄の保険所等でお尋ねください。
(生後3ヶ月以上から対象になります)
動物病院について
動物病院というと病気のときだけ利用して元気なときには
全然関係ないところと考える方も多いと思います。
でも、出来ればホームドクターを決めて定期的に健康診断
をしてもらい、ふだんの状態を知っておいてもらうと、いざと
いうときに、とても安心です。
血統書について
「血統書はなぜ必要なのか」
血統書はその犬が純血種であることの証明です。
これがなければドッグショーに出場することも出来ませんし
血統種同士の交配の対象からもはずされます。
血統書に記載されている内容は、その犬の犬種、犬名、
性別、生年月日、毛色、所有者名などの他、3代までさか
のぼった祖先犬(14頭)の名前やチャンピオン賞歴。
これらによって、その犬の遺伝的傾向がわかり、交配の際
の相手犬選びなどにも役立ちます。
「血統書の名義変更をするには」
血統書を受け取ったら犬の所有者名を自分の名前に変更
しますが、そのためにはその犬が登録されている団体への
入会が必要になります。必要事項を書き、入会金、年会費
名義変更料を添えて送れば所有者名の変更されたものが
郵送されてきます。
ペットタイプとショータイプについて
ペットタイプとは、それほど優れた体形ではなくとも、その犬
種独自の魅力を十分に備えている犬のこと。
ショータイプとは、ドッグショーに出場させて入賞を狙えるだ
けの体形や資質を備えている犬のこと。値段はショータイプ
の方がずっと高価です。
(ペットタイプの2〜3倍以上はします。)
発情期について
雌犬が初めて発情期を迎えるのは青年期(6〜1年6ヶ月)で
6ヶ月周期でそれが現れます。(ペットショップ等で犬用の生
理用品が販売されています。)
雄犬にははっきりとした発情期はなく、生殖能力を身につけ
た後はいつでも交尾が可能になります。成熟すると縄張り
意識が強くなり行動圏内での自己主張がさかんな放尿(マ
ーキング)をします。
避妊、去勢手術について
繁殖やドッグショー出場を考えていないなら、雌犬には避妊
手術を雄犬には去勢手術をお勧めします。雄犬からは攻撃
性や縄張り意識に伴うマーキング(散歩中などでの頻繁な
排尿)が減少して、態度も落ち着き、飼いやすい犬になりま
す。
手術の時期は雌なら成熟のあと3回目の発情を見てから3〜
4ヵ月後がよいでしょう。雄なら成熟して生殖能力を身につけ
た後ならいつでも構いません。